緋の稜線(佐伯かよの)のネタバレとあらすじ!

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今回は「佐伯かよの」先生の『緋の稜線』というマンガを読んだので、ご紹介したいと思います。

※記事中にはネタバレを含みますので、お先に立ち読みをお勧めします!
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あらすじ

昭和元年、胡桃澤家に生まれた女の子は瞳子(とうこ)と名付けられた。
大きくなるとお茶やお花の稽古をサボって隣家の新之助と一緒にガキ大将と喧嘩をするようなお転婆に育っていった。

瞳子は母や姉と違い、決められた相手ではなく結婚相手も自分で決めたいと考えていた。
女学校卒業の年となり、進学に迷っていたある日、事故でお堀に落ちた瞳子は通りすがりの男に助けられる。

人工呼吸を人前で接吻されたと嘆く母は、このことが知れ渡る前にと強引に瞳子のお見合いを進めるが―。

ネタバレと感想

まるで自分自身の人生を振り返っているかのように錯覚するぐらい、ヒロインと共に物語の中で生きていくような印象を感じるほど引き込まれていく女の人生を描いた壮大な物語です。

昭和元年、戦中真っ只中に青春時代をむかえる瞳子は母や姉のような男性に隷属する生き方にひとり疑問を持っている。

今でこそいろいろな生き方が思想的にも現実的にも選べることが当然とされているが数十年前まではそんなことを考えることすら珍しく、もしくは罪とされていたことが物語の中でよく分かります。

それというのも、決して悪人や罪人として描かれているわけではない瞳子の母親は、人工呼吸を人前でされた瞳子を傷ものとして扱い、夫に先立たれた義母は、女は主人が死んだときに一度人生が終わると意気消沈します。

瞳子の母親などは、むしろ娘を思ってこその言動だったりするのでいかに嫁にいくのが女の幸せという思想が根を張っていたかということが分かります。

当の娘・瞳子は母を憎まないまでも理解できず、嫁ぎ先でも一人前扱いされず、生家の娘ですらすでにない自分は何なのだと思い悩みます。

しかしこのヒロインは解き放たれたい自由になりたいという気持ちを抱えつつも、ワガママに育った義妹や夫に先立たれて気落ちする義母を放ってはおけないと一人現実と向き合って強く前へ前へと進んでいきます。

個人的にはワガママ娘和音ちゃんをボコボコにしちゃった後、兵隊さんに絶対勝てよというシーンがお気に入りです。

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こんな人におすすめ♪

戦争の悲惨さや、男性に隷属して生きる女の幸せへの疑問など、現代の女性は見ていない世界をヒロイン瞳子とともに体験することが出来ます。

今あたりまえに人権や男女平等という言葉が使われますが、その言葉が通じない時代に瞳子のような女性が文字通り歯を食いしばって生きて切り開いてきてくれたから今があるのだということがよく分かります。

どんなに恵まれた時代だと言われても実際に生きる人間には悩みや迷いがあると思います。そんな先が見えないとふと考えてしまう人に読んで欲しいおススメの漫画です。

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